■第19回日本ピアノコンクール 閉幕

 
 

 2018年9月2日に第19回日本ピアノコンクール結果発表および、授賞式が開催されました。

本コンクールは予選・本選と1人の演奏時間が長く、ソロリサイタルを開催する力量があるピアニストでなければ通過するのが難しい特徴のあるコンクールとなっております。
予備予選にて課題曲と自由曲の音源審査を行い、一次予選からは公開審査という形式で天空劇場にて舞台上で演奏、本選では1人40分程度のプログラムで審査が行なわれました。
 日本各地、そして海外からもエントリーがあり、国境を越え、お互い全力を出し切った熱演が繰り広げられました。
 今回は金賞と銀賞は該当者なしという結果になりました。

 銅賞に輝いたのは「 太田沙耶さん 」でした。
 また、今回は日本芸術協会より特別賞が3つ設けられました。
優秀ピアニスト賞として「 太田沙耶さん 」、「 土屋絵葉さん 」、「 蓑田莉奈さん 」が選ばれ各賞を受賞されました。
 本選に出場した10名のピアニスト全員は、今後東京芸術センター・神戸芸術センターにおける定期演奏会に招聘させて頂きます。

 本コンクールは優れた演奏家を顕彰する目的で開催されており、コンクールだけでなく、その後の演奏活動をサポートし、成長の場を提供するこ
とを特色としております。

 

 

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■受賞・入選ピアニスト PROFILE

銅賞

優秀ピアニスト賞

太田 沙耶

全日本学生音楽コンクール全国大会にて高校の部第3位入賞。
第22回ブラームス国際コンクール(オーストリア)ファイナリスト。第17回スクリャービン国際ピアノコンクール(フランス)にて第1位入賞。 東京藝術大学を経て現在ザルツブルグ・モーツァルテウム大学修士課程修士課程に在籍。
これまでに奥村真、清水皇樹、清水敦子、伊藤恵の各氏に師事し、現在ジャック・ルヴィエ氏に師事。

 

 

優秀ピアニスト賞

土屋 絵葉

幼少を仏パリにて過ごす。
桐朋学園大学音楽学部卒業、 同研究科修了。
在学中、最優秀の成績をおさめ選抜演奏会 Students'Concert に出演。卒業演奏会に推薦される。
桐朋 オーケストラとリスト「死の舞踏」共演。2013 年?2015 年、 桐朋学園大学音楽学部にて嘱託演奏員を務める。
2015 年、第 39 回ピティナ・ピアノコンペティション全国 決勝大会グランミューズG級金賞、読売新聞社賞。
その他、 アジア国際音楽コンクール、フレッシュ横浜音楽コンクール、 多摩フレッシュ音楽コンサート、及川音楽事務所新人オーデ ィション優勝。
第7回神戸芸術センター記念ピアノコンクール銀賞。これまでに隈部真未、今泉紀子、J.ドゥベズ、 M.ヴォスクレセンスキー、川村文雄、広瀬康の各氏に師事。
2018年秋より英国王立音楽大学修士課程ピアノ科1年生。

 

優秀ピアニスト賞

蓑田 莉奈

大阪府出身。 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て、同大学をアカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア賞、同声会賞を受賞し卒業。
同声会新人演奏会、読売新人演奏会に出演。現在、同大学院修士課程を休学し韓国総合芸術大学大学院2年在学中。
第66回全日本学生音楽コンクール東京大会1位、第23回ABC新人コンサート最優秀音楽賞受賞、第12回東京音楽コンクール入選。
第36回飯塚新人ピアノコンクール2位。
日本フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー交響楽団、藝大フィルハーモニーア管弦楽団と共演。
岡原慎也、芹澤佳司、東誠三、キム・デジンの各氏に師事。

 

佐渡 建洋

1989年東京生まれ。
東京学芸大学附属高校を経て、2012年東京藝術大学音楽学部卒業、2015年同大学大学院修了。
2018年ドレスデン音楽大学マイスタークラス卒業。
これまでにピアノを金澤希伊子、多美智子、迫昭嘉、Winfried Apelの各氏に。室内楽を伊藤恵、加藤洋之の各氏に師事。

鈴木 椋太

2013年ピティナピアノコンペティションG級金賞、神戸芸術センターピアノコンクール1位、 2016年大阪国際コンクール2位、2018年PREMIO CITTA' DI IMOLA2位、干野宣大先生、久保春代先生に師事

 

 

           

桑 まや

愛知県立芸術大学卒業。同大学大学院博士前期課程修了。
杉浦日出夫、奥村真、掛谷勇三の各氏に師事。第1回なごや青少年ピアノコンクール大学・一般部門第1位。
第4回岐阜ピアノコンクール大学・一般部門第1位。現在、愛知県立芸術大学客員共同研究員。

 

 

           

伊藤 優里

第8回東京ピアノコンクール最優秀賞(グランプリ)。
セントラル愛知交響楽団とチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番を共演。
パリ・エコール・ノルマル音楽院ディプロマを審査員満場一致で取得。
これまでに光部雅人、桑野郁子、藤井博子、上野栄美子、西川秀人、中沖玲子、Evgeny Zarafiantsの各氏に師事。
愛知県立芸術大学音楽学部4年在学中。

 

 

           

水野 魁政

秦野市出身。東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。3年に在学中。
第41回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会G級入選。第25回ヤングアーチストピアノコンクールSグループ金賞。
第14回ルーマニア国際音楽コンクールピアノ部門第2位。併せて、コカ・コーラボトラーズ賞受賞。その他、多数受賞。 現在、岡田敦子、F.ガーボルの各氏に師事。


 

 

           

YoungSeob Jeon

Mannheim国立音楽舞台芸術大学修士、博士課程修了。
Brest、Huesca、Treviso、Barletta各国際ピアノコンクール優勝。
他数々の国際ピアノコンクール入賞。これまでにDaeUk Lee教授、Robert Benz教授に師事

 

           

木本 秀太

第31回かながわコンクールピアノ部門第1位。
第14回東京音楽コンクールファイナリスト。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、藝大フィルハーモニア等と共演。
2017年度青山財団奨学生。東京藝術大学修士課程1年に在籍。

 
※敬称略・順不同
■審査員の紹介   公募により決定した審査員は下記の3名の方々です。


井上 千本

東京藝大附属高校を経て、東京藝大ピアノ科卒業。 東京藝術大学音楽学部講師、東京藝大大学院伴奏講師を歴任。 オーストリアで研鑽を積み、ザルツブルク音楽祭、フランス国営放送、 イタリア国際音楽祭などヨーロッパ各地で演奏活動を行う。 チャイコフスキー音楽院(伊)ディプロマ、Piano Talentディプロマ取得。 幼少期より数々のコンクールに入賞、NHK・FM放送、民放放送に出演。 カヴァ・ディ・ティレーニ国際ピアノコンクール入選。後進の指導、 リサイタル、オーケストラとの協演、室内楽演奏活動、コンクール審査員等。

木村 (園田) 文子

ドイツ国立フライブルグ音楽大学及び大学院を最優秀賞受賞をもって修了。 エーレンシュテッテン、オフナディンゲン各教会合唱団の伴奏を担当。 2001年バイロイト音楽祭招聘Vn奏者の杏仁子・K・サットマリー氏と"Duo Dialogue"を結成。 カーネギーホール、ダルムシュタット国際現代音楽セミナー、イリノイ州立大学等でのコンサートやケルターボーン(スイス音楽家連盟会長)と仲間の音楽会、 FM放送、NHK番組等に出演。2003年第30回国際芸術連盟最優秀新人賞、2006年Bradshaw&Buono国際ピアノコンク―ル(USA)入賞、2013年関西現代音楽交流協会演奏賞受賞。  渡邉康一郎、故T・ハザイ、A・ラツシンスキの各氏に師事。 五嶋みどり氏によるミュージックシェアリング活動、小田原短期大学等で指導にあたる。日本演奏連盟、日本音楽教育学会、各会員。

三代川 恭子

武蔵野音楽大学、同特修科ディプロマを経て、桐朋学園大学院修了。 モスクワ音楽院サマースクールN.トゥルーリ、 A.ナセトキンクラスを受講。スクリャービンピアノ協奏曲で優秀者選抜コンサートに出演。 大学院在学中、秋山和慶氏指揮、桐朋アカデミーオーケストラと協演。 Yves Nat夏期国際音楽祭に出演(フランス)。O.ヤブロンスカヤ氏のマスタークラスを受講。 第10回万里の長城国際コンクール第3位。第7回チェコ音楽コンクール第3位。(1位なし) 他多数入賞。 「柵を越えたMUSIK」コンサートにて朝日新聞、NHK首都圏ニュースなどでとりあげられる。 ピアノを遠藤裕子、S・エーデルマン、岩崎淑、若林顕、野島稔の各氏に師事。オーケストラソリスト、室内楽、伴奏、ソロリサイタル活動を展開。 現在、洗足学園大学ピアノ非常勤講師、昭和音楽大学附属音楽教室ピアノ講師。



※敬称略・順不同

Presented by Art Center of Tokyo